PROFILE

川上記由

関東
(山中湖)

山中湖をホームレイクとし圧倒的な強さを誇る。2006年よりNBCチャプターに参戦しJB戦も含め優勝回数17回、入賞多数。07年、08年、09年、10年、12年と年間1位を獲得。09年、10年には山中湖第2チャプターでも年間1位を獲得しW制覇を達成。2014年も6戦中5戦入賞と無類の強さを発揮。2016年も年間総合優勝を勝ち取った。シャローのサイトフィッシングから魚探のシューティングとそのスキルはトップレベル。山中湖のクセを知り尽くしたまさに山中湖マイスター。

NBCチャプター山中湖第2戦のレポート

6/8(日)山梨県山中湖で開催されました。『NBC山中湖チャプター第二戦』に参加しましたのでレポートします。

ドライブクローラー4.5in(エコモデル)の活躍で準優勝
結果としては今回はドライブクローラー4.5in(エコモデル)の活躍で準優勝する事が出来ました。


まずは今大会の開催にあたり懸念された事として天候があります。

試合の数日前には関東の梅雨入りが発表され、大会直前の数日は非常に激しい豪雨となりました。
その為、山中湖に向かう周辺道路は通行止めとなり、前日まで大会の開催が危ぶまれる状況でした。
当然、前日プラクティスも中止し湖の状況も分からず試合当日を向かえました。

〈大会当日〉
湖に到着し、まずは湖畔から状況を確認しました。やはり若干の増水はありますが、数日続いた激しい豪雨の割りには、思ったよりも増水はしていませんでした。
しかしシャローエリアは雨水が流入し、かなり濁りが入っている状況でした。バスの状況はと言うと、ミッドスポーンからアフタースポーンの固体が多いが、ネイティブバスは相変わらずキャッチが難しい状況。
一方、数週間前に放流した小型のバス(約25cm)が湖全体に散りポツポツキャッチされている状況でした。

上記の事から、今回は苦労して小型のバスをかき集めるよりは、単発ですが1本でも放流バス3本(リミット)に勝る、ネイティブバスに的を絞り試合を展開する事としました。

前週のプラで確認した様子では、シャローにはオイカワ等のベイトフィッシュが数多く群れており、アフター回復系のビッグバスが少量ですが、ベイトフィッシュを追いクルーズする姿を確認出来ていました。
このバスはいち早くスポーニングを終え、ベイトを追える程に体力も回復しているのでウエイトがあり、キャッチ出来れば1500g~2000gと上位入賞の期待が持てる魅力的なウエイトです。

試合がスタートし、まずはシャローのビッグバスを狙い、期待が持てるエリアへと向かいます。
ポイントに到着するとシャローエリアは予想通り濁りがあり、前週確認していたバスの姿はありません。
そのままエレキでシャローを流していると、水通しの良いエリアは既に濁りが回復し、十分サイトが可能な透明度です。
するとシャローをうろつく数匹のビッグバスを確認する事が出来ました。そのバスに対しライトリグを中心にアプローチするも、天才級のバスはそう簡単には口を使ってくれません。
更に周辺を確認すると、濁りの境目付近にバスらしき姿が確認出来ます。

天才級のバスに口を使わせるには、濁りはプラス要素と判断し、濁りがある方へとドライブクローラー4.5in(ライトグリパン・ブルーフレーク)のノーシンカーワッキーをキャスト!

キャストがバッチリ決まり、着水後は余計なロッドアクションは入れず、ドライブクローラーの自発的アクションに委ねます。
するとバスがドライブクローラーに気付き近寄るとかすかにバイトしている姿が見えました。
間髪入れず合わせを入れフッキングに成功、貴重なバスなので時間を掛け慎重に取り込み、狙い通りビッグバスをキャッチする事が出来ました。

その後も同パターンで攻め続け、チャンスは有りましたがバスはキャッチ出来ず、1本でのウエインとなりました。
計量では1570gと上位入賞は微妙と思っていましたが、荒天によるレイクコンディションの悪化で、各選手厳しい状況だった様で、1本ながら準優勝する事が出来ました。

厳しいレイクコンディションでしたが、タフな状況にめっぽう強いドライブクローラーに助けられ、1本勝負の明暗を分けた試合でした。今後もお世話になる事でしょう。

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