ジャークベイトにおける正解は何でしょうか?

ルアーのアクションについて具体的にどのような動きが「いい動き」として捉えられているのかは実に曖昧で、それはルアーアクション自体がアングラー自身に委ねられてしまうからです。

ジャークベイトの釣れるアクション
今回は、ジャークベイトにおける正解の一つとなる
「小さく速く」。
これを体現できるルアーが「阿修羅spec2&ルドラspec2」というお話をしたいと思います。

(写真:「小さく速く」を理解し、実践すれば、釣果UPにつながるはずです)
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まず、ジャークベイトにバスがバイトに向かうメカニズムを考えていきます。

バスがベイトを捕食するためには、当然ながらそのベイト以上の速いスピードで泳ごうとします。

ゆっくり動くものにはそれなりにゆっくりと、速いものにはより速くという相対的なスピードで捕食に向かいます。

ジャークベイトにおけるトゥイッチ&ジャークで生じるルアーの瞬間的なスピードは、リーリングでは決して表現できないほど速いものです。

ルアーに対してバスはより速いスピードで飛びかかろうとすることが、ジャークベイトが「いかなるルアーよりもバイトを強く引き出せる」理由となっているのです。

これは季節問わずの傾向で、ジャークベイトにおける基本的な考え方にもなります。

冬期のスローなバスに対して、とりわけサスペンドタイプのジャークベイトが有効となるのは、トゥイッチ&ジャーク後にポーズをとる事で、最大限のスピードで誘っても、バスに長く見せられるからです。

結果として、ルアーの動きをより小さくより速くバスに見せる事で、バスが飛び出す距離とルアーの移動する距離に差が生じ、バスとルアーの距離を詰める事になるのです。

しかし、求めるルアーの持つ最大限のスピードを引き出そうとすると、ルアーが予期せぬ方向にダートしたり、レンジキープが困難になる事も多く、送り込みたいスポットや本来トレースすべきリトリーブコースから外れてしまいます。

このことは、誤魔化しの利かない厳冬期の釣りでは最も気を付けたいポイントです。

阿修羅&ルドラのspec2では安定した固定重心によりその動きが壊れる事はありません。

強いロールとフラッシングを表現しつつも、移動距離を極力抑える事ができるというジャークベイトはそれ程多くはありません。

この性能こそが厳冬期の非常にスローな状態のバスでも、捕食の瞬間だけはビュンビュンと何度もルアーに襲いかかるという独特のバイトを引き出せるのです。

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「小さく速く」、これを覚えると、重心移動タイプであっても近い動きが正解だと気付けるはずです。

風の強い日は重心移動搭載のサスペンドモデルを使いますが、強いロールとフラッシングという基本性能は変わりません。

ルアーの動きを壊さないよう(可変ウェイトを動かさないよう)にアクションはラインスラックを軽く張るだけ。

バスが瞬間的に飛び出せる距離を50cmから長くても1mまでと意識すると、ルアーを扱う距離は自ずとして1ストローク50cm以内になります。

1ストローク1度のトゥイッチで10~20cm程度を意識して2~3トゥイッチに1ポーズです。

晩秋や早春はよく釣れるのに、冬期に入ると全く釣れないというのは、ルアーを動かし過ぎている証拠なのです。

ルドラ&阿修羅のspec2はハイレスポンスな規則正しい優等生です。

ワイルドなダートやスライドアクションという一見魅力的な激しいアクションよりも、まず冒頭の"いい動き"を覚える必要があるのではないでしょうか?

釣るために必要なルアーアクションとはどういうものかを覚えるのに最適なのがルドラ&阿修羅のspec2です。

皆さんにも是非とも使って頂ければと思います。

例年になく早い冬の到来だった今シーズンでしたが、阿修羅spec2&SPを軸に実に安定した釣果となり、ルドラspec2にはビッグフィッシュまで飛び出しています。

冬期のカラーは光量の少ない時期ですのでフラッシングが強く、シルエットのはっきりしたカラーセレクトがオススメです。

私はシルバーやゴールド系を中心に、濁りの日はチャート系をよく使っています。

<タックル>
ロッド:スティーズ631LFB-LM【ライトニングII】
リール:PX68R
ライン:フロロカーボン8lb
振り抜けが良く操作性の高いロッドセレクトがいいと感じています。

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