紀伊半島ハードベイトの怪人、辻井伸之が語るブリッツ・ルドラを徹底解剖!
こんにちは、和歌山の辻井です。
もうすぐ梅雨シーズンという事で、長雨によってフィールドに濁りが生じるとクランキングが有効になるシーンが多くなります。
という事で今回はブリッツに加え、そこから発展させたルドラSPの釣りを過去の釣果からになりますが紹介します。
ブリッツは発売直後から使い始めたのでかれこれ15年以上使い続けている事になります。
ノンラトル???
発売当時の私は小型シャロークランクを使っていましたが、ラトル音は無いよりもある方がイイという程度の認識。
ワンノッカー的サウンドよりも複数の異なった音色が混在する音が好みでしたが、そこにノンラトルのブリッツが登場した事でクランキングに対する考えが徐々に変わっていきました。
クランキングと言えば主にカバークランキングが効果的となる雨後の濁りが挙げられますが、その濁った状況の中でもブリッツは驚くような釣果を積み重ねていったのです。
ノンラトルなのに濁りで効く。
濁るとバスがカバーにタイトになり、キャスタビリティの良さと安定したハイピッチレスポンスで狙ったスポットを正確にトレースできる性能がイイのよね~と便宜的理由を付けてみても自分の中ではモヤモヤした物が残る。
キモは音、、、じゃないのか??というキーワードが私の中に芽生えました。
しかしながら、再現性は高く、気が付くと濁った時はブリッツのカバークランキングという大信用ルアーに。
とは言っても濁れば必ずブリッツが効くというわけではなく、ブリッツが効かないという事も。
そもそもカバーに付いたバスがややスローで、動ける範囲にルアーを届ければいいというのがカバークランキングで、濁りの中でカバーを離れ周辺でウロウロしているような中途半端な状態のバスも居る。
これはむしろ自らベイトを求めて動き回っているような状態のバスで、ここでキモは音じゃないとしたらより濁りの中で視覚的にアプローチ出来るルアーは何だ?
求めた答えはサスペンドミノー、中でもブラックバックイエローに塗ったルドラSPでした。
主に低水温期のSPミノーの考えを視覚的に特化させたアプローチとして捉え、濁りのカバークランキングで狙ったスポットにルドラSPを留め置く事でバスの方からルアーに向かうように仕向けてみると、ブリッツでは釣れなかった魚が積極的にアタックするようになってきたという新たなパターンを見出した瞬間でした。
ブリッツ(ノンラトル)というルアーが無ければ至らなかった(足掛け数年)濁りの中でのルドラSPという選択でした。
同時に『バイトの質を理解する』事でバスの状態や環境の僅かな変化に対応するルアーを的確にチョイスする事の大切さに気付けた思い出深いルアーですね。
シチュエーションベイトをより深く追及するキッカケにもなりました。
違和感を覚えたらまず疑問を持つ事。
そして考える事。
すぐに答えは出なくても結果を積み重ねる事で見えてくる事があります。
例えば今回のブリッツからのルドラSPの釣りにはまだ発展先があったりします、、、
が、またいずれ。
という事で今回はこれで失礼します。