トップに出きらないバスをベントミノーで

皆さんこんにちは。和歌山の辻井です。

こちらでは、ようやく梅雨真っ只中という曇天が続いてきました。

雨さえ我慢できればこれ程楽しい時期もないかもしれませんね!どんどん釣りに出たいところです。

梅雨でも表層にでない時がある。そんな時にこそ・・・

さて、6月のリザーバーと言えば古くからアウトサイド岩盤のトップウォーター、とりわけペンシルベイトによるビッグフィッシュパターンが定番です。

O.S.PルアーではYAMATOシリーズにあたる釣りですが、今年の梅雨は空梅雨傾向だった事と、私が釣行した頃は梅雨前線が南下傾向で、こういう日は降る雨も冷たく、ややバスのレンジを下げる傾向があります。

その為、定番と思われるトップウォーターにも思ったような反応はなかなか得られないというのが現状でした。

ただ、バスの活性自体は悪くないのでルアーのレンジを落とす事でかなり楽しい釣りになるのですが、どうも気持ちが乗りません。

「どーーしても水面が割れるのが見たい!」と、取った手法がベントミノーによるトップウォーター戦略なのです。

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ベントミノーの多彩さ

ベントミノーの特徴は、これまでにも何度も紹介してきたように独特の湾曲したミノーシェイプからくるハードプラグとは思えない艶かしい視覚的効果でしょうか。

効果は視覚的だけに留まらず、「3Dアクション」と称するように実に立体的で、その視覚的効果とアクションの相乗効果は瀕死の小魚が身悶える様を見事に表現するかのようです。

ルアーが立体的に動く事で、ルアーの移動距離を極力抑える事が出来る為、タフな条件下においても非常に高次元で対応できるハードプラグなのです。

今年の梅雨は前半が空梅雨傾向で、私のホームである合川ダムの状況はカレントも無く、バスの状態もニュートラルで釣果を伸ばすためにはややスローダウンさせる必要がありました。

様々なパターンを探していく中、バスのポジションがアウトサイド岩盤の一段下の2~3mレンジに集まる傾向がある事を掴みました。

冒頭で述べました通り6月という季節通りのポジションにバスは居たのです。

アイウェーバー74SSSを超スローにフォーリングさせていくことで大小バスの姿を確認する事ができたのですが、カラーを変えても何をしても口を使うには至りません。

そこで取った手法がベントミノー86Fを水面~水面直下でのノンストップジャークなのです。

バスがより良い条件のピンスポットに集中する傾向を逆手に取り、スローダウンさせずに競争心を刺激することで強いバイトを引き出すのです。

1匹のバスが一瞬ルアーをチラリ。。。と顔を向けるのを皮切りに、連鎖的に周囲のバスがルアーに飛びかかります!

まるでジョーズが背びれを出して次々と獲物を襲うかのような強烈なシーン!皆さんにも是非体験して貰いたいです。

この釣りは本来フローティング阿修羅が得意とするところなのですが、今回はベントミノーに主役を譲る形になりましたね。

表層に出難いシーンでは0.5~1.5m潜る阿修羅の出番という事も覚えておくと応用が効いて様々なシーンに対応できると思います。

更に梅雨空が戻った6月末の七川ダムではベントミノー106&130Fが大活躍でした!

前線が下がった事によりこれまで例年になく高水温で推移してきたフィールドでしたが、冷たい雨で水温を一気に下げてしまい、バスのレンジが下がってしまいました。

ただ、曇天である為にバスの動き自体は悪くなく、濁りの入ったシャローレンジに残るバスもカバーにタイトであるが故にカバークランキングが非常に効果的でしたが、ただこの手のバスはサイズがレギュラーサイズ以下でサイズUPの為には大きく異なったパターンを探す必要がありました。

ここで使ったのがベントミノー106&130Fという大きめのベントミノー!雨により強めのカレントが生じると、フィールド全域で大きめのベイトフィッシュが動き始めます。

こういう時こそ大きめのサイズが非常に効果的で、大きなベイトフィッシュを捕食する大きなバスを選んで抜き出せるのです!

クリアな条件下でも効果的ですが、濁りが生じるとより76&86Fといった小さめのベントミノーとの反応差を顕著に感じることができるでしょう。

106&130Fで用いたテクニックは、私自身普段テールスプラッシュと呼んでいるテクニックで、水面に浮かべたベントミノーを瞬間的に強くジャークする事でルアーのテールでシュパッと水柱を立てた後にダイビングさせるアクションを意識しています。

水面付近の小魚が何かに怯えて尻尾で水面を叩いて逃げる様を演出するのです。

これはデッドスティッキングと呼ばれる部類に入る釣りだと思いますが、より細分化した釣りになります。

とは言いましても最初はそれ程強く意識しないで、適当に水面をピチャピチャやってればイイか~と、気軽に試すといいと思います。

少し話が逸れましたが、このテクニックを用いて沈んだバスをスローに水面付近でじっくり待つ釣りを展開してみたところ、測ったようにグッドサイズだけがスローに接近し、そして疑いもなくバイト!

なんと未だ抱卵したスポーン~ポストのメスばかりが選んで釣れるという季節感の思い切りズレたパターンを見つけてしまいました。

このベントミノーの水面を内側から叩くようなテールスプラッシュを同様に実践できるルアーは本当にひと握りで、ベントミノーの他、フローティング阿修羅と、他社ルアーになりますがスミスウィックのラトリンログ(ARB1200&ARA1200)が挙げられます。是非ともマスターして下さい。

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このように、この6月は大小ベントミノーで楽しい釣行となりました。

ベントミノーを使う上で一つ注意点を挙げますと、ベントミノーは非常に複雑なアクションを示します。

その為、バスがバイトする際に、ルアーが背を向けた瞬間にバスがバイトするとフックに触らず弾き飛ばしてしまって、特に先ほど紹介しましたベントミノー86Fの連続ジャークの釣りでは強くバイトしているのにフックアップしないというシーンが多発します。

理想は適度にポーズを取りながらルアーが止まっている時にフック側からルアーを丸呑みしてくれればいいのですがそうも言ってられません。

そこで私はベントミノー86Fのフックを「フィナ早掛け#8」に換装して僅かでもミスバイトを減らす対策としています。

昨今のベイトフィネスタックルにも向いていると思いますので併せてお試し下さい。

■タックル
ルアー:ベントミノー86F
ロッド:スキッパー2(ライトパワー、5フィート8インチ)
リール:PX68R
ライン:FCスナイパー8lb.

ルアー:ベントミノー106&130 F
ロッド:スティーズ ライトニング(ライトパワー、6フィート3インチ」)
リール:PX68R
ライン:FCスナイパー8lb.

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