PROFILE

川上記由

関東
(山中湖)

山中湖をホームレイクとし圧倒的な強さを誇る。2006年よりNBCチャプターに参戦しJB戦も含め優勝回数17回、入賞多数。07年、08年、09年、10年、12年と年間1位を獲得。09年、10年には山中湖第2チャプターでも年間1位を獲得しW制覇を達成。2014年も6戦中5戦入賞と無類の強さを発揮。2016年も年間総合優勝を勝ち取った。シャローのサイトフィッシングから魚探のシューティングとそのスキルはトップレベル。山中湖のクセを知り尽くしたまさに山中湖マイスター。

NBCチャプター山中湖第二参戦レポート

暑く長かった夏も落ち着き、すっかり秋めいてきました、私の通う山中湖では水温も徐々に低下し、秋特有のターンオーバーが始まりました。

そんな状況の中で開催されたNBCチャプター山中湖第二の第3戦で、優勝する事が出来ました!

9/23(日)開催のNBCチャプター山中湖第二の第3戦で優勝!

プラクティスではシャロー~ディープまで、あらゆるレンジをチェックしましたが、5~6m付近のベイトフィッシュの群れに付くバスや、同水深のウィードエリアでキャッチするバスは比較的コンディションも良く、ウエイトが望める個体でした。

しかし回遊性が強く、試合で再現出来るか??が懸念されましたが、試合でのメインパターンと決めプラを終えました。

試合当日は、前日の深夜から降り出した秋雨で朝の気温は13度と低下していました。

しかし水温の著しい低下は見られず、比較的安定している印象を受けました。

その為、ローライトコンディションを考慮し、バスの活性は高くプラクティスの状況とは大きく変化していないと判断し、考えていた戦略に微調整を加え試合に臨みました。

今回は2パターンのバスを狙いました。

1つ目は、5~6mラインのフラットで公魚(ワカサギ)の群れに付くバスです。

このバスはベイトフィッシュと共に回遊し捕食しているバスで、天候でレンジを変えるベイトの泳層に合せてバスの居所も変化します。

今回は終日雨で、ベイトフィッシュが湖底より浮いている為、ルアーをトレースするレンジを微調整し攻める事としました。

使うルアーは、ドライブクローラー4.5in(ライトグリパン・ブルー&ペッパー)のネコリグで1/32oz.のネイルシンカーを挿入し、ロッドにシェイクを入れ湖底より浮かせ、バスの居る層へとレンジコントロールします。

早速ドライブクローラーを投入し、ベイトフィッシュの群れにいい感じでドライブクローラーがリンクした瞬間バイトがあり、1本目のバスをキャッチする事が出来ました。

しかし、キャッチしたバスは意外にも小型の500gでした。

でもそのバスは、ベイトフィッシュをたらふく捕食しコンディションの良い魚体でした。

その為、攻め方としては間違っていないと判断し、釣りを再開し直後に連続バイト!!

フッキングと共に走り出し、慎重なやり取りの末に取り込んだバスはキロUPのナイスなバスでした。

その後、沈黙が続きやがてベイトフィッシュの姿も消えた事から、ポイントを移動し別のパターンを試す事にしました。

(写真:ベイトの群れに付くバスをドライブクローラー4.5"で攻略)
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2つ目は地形+ウィードエリアでのクランキングです。

狙うポイントは水深5~6mの沖に位置する水中台地で、トップ周辺にはウィードパッチが点在します。

そのウィードパッチにベイトフィッシュがリンクするタイミングでは、クランクベイトが有効でウィードパッチの中や上部をクランクのタイプを使い分け攻めます。

このポイントは多くの選手が目をつけている事が予想された為、メインのポイントからは外していましたが、意外にも先行者の姿は無く、狙いのスポットに入る事が出来ました。

まずは、潜行深度の高いクランクでウィードパッチを直撃しウィードの中をタイトに狙います。

しかし、ベイトフィッシュの姿が無いせいか?バスの反応がありません。

エレキで小移動しボートポジションを調整すると、ベイトフィッシュの群れがいい感じで差して来ています。

ここのスポットでもベイトフィッシュの群れは浮き気味で、4m付近のウィードの上部を回遊しています。

ここで、潜行深度を考慮しブリッツEX-DRにチェンジし、ウィード上部をかすめる様にトレースします。

すると強烈なバイトがあり、散々走られバラシに注意しながら取り込んだバスは1,500gのキッカーでした。

(写真:ブリッツEX-DRで捕獲したキッカー。EX-DRはコンパクトボディーのナチュラルアクションで、スレバスも一撃です。)
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その後入替えを狙い、キャストを続けましたが、残念ながらタイムUP。

500gの小型を入れ替える事無く帰着時間となりました。

検量でのウエイトはキッカーが効き、意外にも2,945gもありました。

優勝は無いだろうと5位からのコールで緊張しながら待っていると4位、3位まで名前が呼ばれません。

2位で他選手の名前がコールされた瞬間は、思わずガッツポーズが出てしました。

あまりの気温の低さと、強雨でズブ濡れになり、ガタガタ震えながらの試合展開でしたが、優勝のコールと共に全て吹き飛びました。

今回もO.S.Pルアーに助けられ、良い結果を残す事が出来ました。

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