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JIG06スリッパーが誕生したきっかけ

2020.03.31
いつもO.S.Pホームページを御覧戴きましてありがとうございます、開発スタッフの麻生です。実はこの度、O.S.Pホームページ内に新たに「開発部屋」なるコンテンツが加わることになりました。

どんなことを記して行くの?と思われるでしょうが、わかりやすく言えば開発スタッフがO.S.Pルアーの「開発ストーリー&秘話、有効な使い方や小ネタ」などなどを、新製品のみならず発売から時間が経っているアイテム問わず記して行く予定です。

普段からバス釣りをしている方の、もう1本釣果を出したい、特定のルアーに関して理解を深めたい、という気持ちの一助となるようなコンテンツになればと思っています。不定期での更新となりますし、果たして有益な情報になるのかも断言はできませんが、是非活用していただければ幸いです。

さて、そんなこんなではありますが1話目として・・・・カバースイムジグの「JIG06スリッパー」ネタをぶっこんでいきたいと思います。

●JIG06スリッパーが誕生したきっかけ

私個人の話になってしまいますが、利根川のTBCというトーナメントに参戦させてもらっています。この利根川というフィールドはカバー天国です。カバーを釣る技術、ルアーの性能が釣果を左右する要素になります。特に奥行きのあるブッシュ。これはまあまあ難解かつややっこしいカバーではありますが、逆を言うとこれを攻略する引き出しがあればその分アドバンテージとなります。


ひたすら続く、ちょっとしたオーバーハング

パラ葦+細い枝の小さな木?

奥行きのあるブッシュ


TBCトーナメントに参戦している選手の中で、これらのカバーを攻略する上で定番ルアーが「シャッドテールのウェイテッドフック」でした。このリグをスキップで再奥まで入れて巻いてくるだけでバスがカバーからすっ飛んで喰ってくる。そんなテクニックですが欠点がありました。それは引っかかりやすい、ワームがずれやすい、という点です。これを補うルアーとしてスイムジグを使う人がちらほらいるのですが、スイムジグでも充分に欠点を解決してくれるものは存在していませんでした。

バサーオールスタークラシックに参戦する並木さんが利根川で練習していた際に、こういったバスを攻略するのにJIG01の5gに、トレーラーをドライブシャッド3.5にして使っていましたが、シルエットが小さく見せられるというメリットはありながらもフックが小さいという点がストレスでした。そういった経緯もあり専用のスイムジグを作ろうじゃないか、という話になったのがスタートです。


上がJIG06スリッパー。下がJIG01

●JIG06スリッパーの実績の積み上げ

開発にまつわる細かな部分は、地味な作業で作ってはテスト作ってはテスト、しかもウェイトごとに・・・語ったところでそんな面白いものでもないので割愛しますが、、、今思い返すと釣果の方はすこぶる良かったです。

プロトのヘッドに塗装してスカート巻いてガードつけてと、そんな作業を100個ほど岡部社員(並木さんのアシスタント)と作り、プロスタッフの方々に送り使ってもらいました。反応は上々でとりあえず一安心ですが、実は不安も拭えないのもまた事実。プロスタッフも人間、お世辞を言って実は遠慮して言いたいこと我慢してるんじゃないかなー、とも開発担当は思うわけです。そんな不安を抱えながらも、発売まで刻々と日が迫ってきます。




JIG06がリリースとなった2019年秋9/1(日)TBC第4戦ジャッカルCUPが開催されました。私のスリッパー解説動画のロケが8月後半だったのですがロケもそうですし、大会プラクティスの段階でもポロりポロりとスリッパー+ドライブシャッド4”or4.5”の組み合わせで釣果も出ていました。気持ち的にはスリッパーで数本とれたらいいなという具合でしたが、案の定キスバイトに翻弄されて2本のウェイインでしたが48cm1,800gのバスをキャッチできてビッグフィッシュ賞を獲得。

その次戦となるTBC第5戦デプスCUPが9/29(日)に開催され、日に日に反応が良くなって来るスリッパー+ドライブシャッド4.5”をメインにうまくハメられて5本6kg超え、しかも最大魚1,400gと1,300gがスリッパー。混み入ったブッシュに強めにスキップで入れて巻いてくる釣りなのですが、根がかりしない+トレーラーワームがズレないというスリッパーだからこそ獲れたバスでした。

さらにその翌週となる10/6(日)に延期となっていたTBC第3戦のリーズCUPがあり、スリッパー+ドライブシャッド4”で竹内プロが50.5cm2,192gでビッグフィッシュ賞獲得。ブッシュが連続するストレッチをリズムよく流すことが出来る、これまたスリッパーならではのバスです。

齋藤プロも、冠水したブッシュの枝が目視できないレンジまで出ているような一段深いところをスリッパー+ドライブシャッドで2本ながらも1,750gと1,500gで9位、私もブッシュの奥でスリッパーでキロフィッシュをキャッチし5位と、スリッパーを使っている選手の釣れるバス1本のウェイトが格段に良い結果となりました。

おそらく体力がある太ったバスはカバーに隠れて、捕食したい小魚が通り過ぎるのを待ち伏せしている状態。結果的に、そんな状態のバスをキャッチするためにカバー際でもストレスなく小魚を演出できるのがスリッパー+ドライブシャッドの組み合わせだという証明になったと思います。


2匹ながらも3,250gというハイウェイト。スリッパーだから獲れたバス。

見やすく箇条書きしますとスリッパーを使い出した昨年晩夏~秋のTBC3戦分で・・・・
①9/1(日)TBC第4戦ビッグフィッシュ賞(スリッパー7g+ドライブシャッド4.5”)
②9/29(日)TBC第5戦ウィニングルアー(スリッパー5g+ドライブシャッド4.5”)
③10/6(日)TBC第3戦ビッグフィッシュ賞(スリッパー7g+ドライブシャッド4”)


①の時の写真


竹内プロのビッグフィッシュ。下の写真は身内で流行のいちごみるくセッティング。ルアーが見やすいんです。カラー名はホワイトシャイナーとバブルガムピンクの組み合わせ。



という具合です。正直トーナメントでここまでの成果が出せるとは思ってもいませんでしたが、トーナメントで他を出し抜ける性能を備えているからに違いありません。出し抜けている性能は2点。根掛かり無しのストレスフリーでありながらもフッキング性能を妨げないギリギリの強いガード力、ラフに使ってもトレーラーがずれないホールド力。この点においては確実に断言できます。

こういった実績が出せることで、初めて高い性能が証明されます。ここでようやく、開発担当として不安が拭えるようになります。後は・・・売れたらいいなーとは思いますが、製品に対して自信があるので後はユーザーさんに判断してもらうのみ、天命を待つのみ。

2019年春の段階でまだ未完成でしたがスリッパーのプロトでビッグママを仕留めていました。ちょうど今となる2020年今年の春、どんな展開になってくれるのか非常に楽しみです。



2019年春3月中旬スリッパー9gでキャッチしたビッグママ

O.S.Pが掲げる10年経ってもそのジャンルで1軍であり続ける開発ポリシー「10年基準」。開発担当にしてみれば大きなプレッシャーではあるのですが、良くも悪くもテストに時間をかけてもいいから10年基準を満たすアリテムをリリースする、という社風に助けられています。

こんな感じで開発部屋からネタを更新してまいりますので、今後ともチェックを宜しくお願いいたします。

・・・・あっ!!スリッパーのおすすめタックルセッティングとかトレーラーワームとか触れ漏れちゃいました・・・。流石に文章が超絶長くなりすぎちゃうので、それはまた別の機会にということで・・・・See you next time!!

O.S.P麻生