フロッグでの夏のシェード攻略
和歌山の辻井です。
早いもので、暦の上ではとっくに秋ですが、体感的な灼熱は9月末頃まで続くでしょうか・・・。
夏の日差しを遮る木陰が何とも心地良く、バスがシェードに入るのもよく分かりますね。
今回はそんな夏のシェードを攻略する一つの方法として、スピンテールフロッグを紹介します。
新製品スピンテールフロッグの威力
フロッグゲームといえば、マットカバーの下から豪快に突き破るシーンを思い浮かべるように、ヒシモ等の水生植物や、ゴミ溜まり等、主にマットカバーでの使用が挙げられます。
このようなマットカバーではバスからどのようにルアーを見ているのでしょうか?
カバーが濃くなると、恐らく見えていません・・・ですがバスは猛然とバイトしてきます!
このようなカバーゲームでは、食物になる生物が「居る」と感じさせる事が大切で、気付いてもらえない事にはお話にならないのが弱点です。
特に小型のフロッグでは少しカバーに厚みが出てしまうと全く反応が無くなってしまう事もあると思います。
スピンテールフロッグは、比重の高いブレードを高い位置にセットする事で重心が上がり、マットカバーを下方向に、より強く押す効果が高まっています。
さらにブレードが僅かにカバーの下に垂れ下がる事で、ルアーの本体をカバーに隠したまま、生命感を水面下にアピール出来ます。
イメージとしては『頭隠して尻隠さず』という言葉通り、カエルの脚だけがカバーの下に出ているような状態です。
このようにカバーの押しとブレードによる異なった2つのアピールによる相乗効果によって、コンパクトサイズのフロッグの弱点をカバーするどころか、むしろハイアピールで攻撃的なフロッグに仕上がっているので!
そして、スケーティングフロッグ譲りのすり抜け性能を活かした、アシ奧やティンバー攻略!
すり抜け性能を追求したフロッグの多くは、オープンウォーターに出てしまうと全く誘いが効かなくなってしまう事が多いのですが、スピンテールフロッグは太いラインを使っているにも関わらず、首振り性能にも長け、更に只巻き時にはテールのブレードの回転によりフラッシングやスプラッシュを伴いバスを誘ってくれます。
また、実釣においてまず最初に感じるのはキャストアキュラシーでしょう。
スピンテールフロッグは、ブレードが後方に装着される事により重心がより後ろにくることで、キャストの安定性に繋がっています。
これは同時にカバー攻略には欠かせないスキッピング性能の高まりとなり、より簡単にオーバーハングの奥へとルアーを送り込む事が可能になっています。
バイトを量産
そしてバイトの多さ!
先述した通りのカバーの押しとブレードのチラ見のダブル効果!
カバーの外でも首振り&ブレードの回転による誘い。
フロッグとして使える使用範囲が広く、ルアーを持ち替える必要がなくカバー攻略をメインにしつつ、カバーの外にいるバスにもアプローチしていけるので、釣りにリズムが出てきます。
また、特にマットカバーにおいてスピンテールフロッグのスタックの少なさは、溶接リングに繋がるアイ&溶接リングが大きく関係しています。
フロッグにはメインのアイが縦アイの物と横アイの物がありますが、横アイのフロッグでは、マットカバーの僅かな段差にダイブしていく形でスタックしてしまう事があります。
スピンテールフロッグは縦アイで引っ掛かりそうな時もベクトルが上方向へと滑る形で乗り越えてくれます。
さらに首振り等、特にオープンウォーターでの操作性に直結するのがラインを結ぶ溶接リングです。
本来であればスプリットリングやスナップを使うのでしょうが、カバー攻略においてスプリットリングやスナップではライン噛みのトラブルや、小さなゴミを拾ってしまうトラブルの原因になります。
小さな事かもしれませんが、釣りをしている時のストレスが驚くほど違いますよ!
驚異のフッキング率
そして最後にフッキング率!
フロッグゲームはビッグフィッシュしか釣れないという裏返しとして、ミスフィッシュの多さ(バスのサイズが小さくなるほどノリにくい)が挙げられますが、スピンテールフロッグは違いました。
なんとレギュラーサイズが次々と・・・真夏の真昼間。
半日だけのフロッグゲームにも関わらず20本超のバスをスピンテールフロッグで釣ることができました。
中にはフックに掛からずブレードだけを口にしたままボート脇まで寄せてきたバスもありました。
ビッグフィッシュのバイトが無かったわけではありません。。。
実はこの時、私が使っていたタックルというのが6.3ftのMパワーのフロロカーボン12lb.を使用という、フロッグのカバーゲームにはあるまじきライトなタックルだったのです。
カバーゲームを考慮に入れずタックルを用意してしまった為に、ビッグフィッシュがバイトしても思い切ったフッキングが出来ないばかりか、フックアップしてもカバー、から抜き出せない憂き目に遭ってこのような結果になってしまったのです・・・。
私が普段カバーゲームに使うタックルは、やや粘りのある66MH~70Hで、根ズレに強いフロロカーボン4号を使用しています。
カバーゲームに66MHではやや物足りないという方も多いかもしれませんが、何よりもキャストアキュラシーを重視するようなオーバーハングのスキッピングゲームも多く、カバーの中に潜り込んで釣る際はロッドが長すぎるとロッドが引っ掛かって釣りにならないケースもあります。
極端なケースでは58Mロッドにラインだけフロロ4号という事もあります。
フィールドの条件に合わせたセッティングでカバーに立ち向かってみて下さい!
また、前回のレポートで紹介しましたドライブスティック6"ノーシンカーや、秋への変遷期に効果的な03ハンツ9g+アクショントレーラーでグッドサイズが釣れ始めています。
友人の14gフットボールのトレーラーには4インチドライブクローです!!
これからの時期、是非お試しください!
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