プリ~アフタースポーンのバスの動きと攻略法
こんにちは、和歌山の辻井です。
遅れていた季節も本格的に動き始めました。今回はプリスポーンからアフタースポーンまでのバスの動きと有効なO.S.Pルアーを用いた実釣レポートです。
プリ~アフタースポーンのバスの動きと攻略法
私のホームである合川&七川両ダムでは、例年4月ともなればスポーニングシーズンとなり、日が進むに連れてシャローレンジの魚影が濃くなるのですが、今年は様相が違っていました。
エリアにより水温が15度を超えるほどに高く、十分と思える程上がっているのに、一向にバスが浮いて来なかったのです。
水温の高さに惑わされてしまいましたが、経験的にバスの状態はまるで3月期、寒の戻りでバスが消えてしまった時の様相だったのです。
このような状況は私も初体験。
スポーニングへの準備が間に合っていないとさえ感じてしまいます。
これまで水温に依存すると思っていましたが、様々な条件が織り重なる事が必要なのですね。
新たな発見です。
今だからこそ言える事なのですが、水温に惑わされず前回のレポートの中で紹介しましたフローティング阿修羅の釣りを実践するべき状況だったのだと考えています。
とにかく状況を掴めないままでは手の打ちようがありません。
そこで私は、バスを動かすチカラの強いオリジナルサイズのYAMATOとベントミノー106Fをスローに扱う事でバスの出処を探る事から始めてみました。
この釣り方の狙いは、チェイスの方向からバスのポジションを予測していきます。
すると、フラフラとルアーに吸い寄せられるプリスポーン状態のバスは3~5mと、比較的深いレンジに多く集まっている事を掴みました。
ハイピッチャーやドライブスティック6"ノーシンカージャークで表層に近いレンジを補足していきますが、結果は同じでバスの出処はやや深いという判断に至りました。
そこで後日、ややスポーンの進んだ状況の中訪れた合川ダムで、バスが最も多いと判断した、3~5mのレンジにブリッツEX-DRを送り込んでみました!
バンクの角度に合わせてボートポジションを調整しつつ、軽くボトムにタッチさせながら、まるでラバージグやテキサスリグを転がしながら落とし込むイメージでブリッツEX-DRをダイブさせていきます。
すると表層~シャローレンジでは反応が薄いものの、2.5~3mレンジを超えたあたりから急激にバイトが増え、レギュラーサイズが山盛り釣れる中に40cmを超えるプリスポーンフィッシュが絡む感じでした。
このような状況では、タイフーンロングキャストを同レンジを通す事でビッグフィッシュだけを抜き出す方法もありましたが、そこは釣り人、数もサイズも両方期待出来るならば、ブリッツEX-DRを選択するのは至極当然ですよね!
今年の長い冬を過ごしてきただけに尚更です!
この釣りで48cmを筆頭に、数多くのコンディション良い40UPが次々にヒットしてきました。
更に、やや濁りの入ったエリアではバスのレンジがやや浅くなり、こちらもそれに併せてブリッツMRが効果的になりました。
スタンプや岩、レイダウンなどに絡めるこれぞ春の定番というカバークランキングです。
この釣りでなんと54cmのビッグフィメール!!
この1本は私にとっても感動で、手がうち震えました。
(写真:54cmのビッグバス)
GWが明けると、既にアフタースポーンのガリガリに痩せたバスが釣れ始めました。
フラットを控えたワンドのマウス部に絡んだストラクチャーの深い側に、痩せてやや元気のないロングサイズが単発的に潜んでいました。
体力的に、積極的にルアーを追える状態ではありませんが、体力を回復させる為に捕食したい状態でもあるので、バスの目の前にそっとルアーを届けてやると「フワッ」と口を使いに出てきます。
ここでもブリッツEX-DRが活躍!コンパクトサイズのシルエットが、体力の落ちたバスでも「口に出来る」と判断させるのでしょう。
長けた根掛かり回避能力を生かしてカバーに絡めてやると、いとも簡単に反応してきます。
思った以上のバイトが得られたものの、体力の無いアフターバスです。
バイトが浅く、ロングサイズのミスフィッシュが辛すぎて、次の一手を考えてみました。
そこで、フラットエリアでフィーディングに入っている回復段階のバスを狙ってみました!
回復組という事で、ヤマト等のトップウォータープラグ、定番のペンシルベイトが頭に浮かびますが、細かい浮きゴミが絡むのを嫌ってバジンクランクを使いました。
フラットの入口にバスが集まり始めていた事から必ず居ると信じて投げてみたところ、唯一のバイトが50cm!
産卵の傷も癒え、フィーディングに入り始めたばかりのアフタースリムビューティです!
このように季節はやや遅れ気味で、状況としてはミッドスポーンの状態ですが、季節を先取りする事でロングサイズを狙うことも可能ですし、何よりも季節感を感じられます。
それに私はトーナメンターでもありませんので、ウェイトよりもなが~~~~~いバスを釣りたいんです。
太く大きなバスが痩せてると、伸びてサイズアップして得した気分になるんですね(笑)
同時に産卵床を避ける釣りにもなります。
季節感を追うことで『バス釣りをしている!』という満足感を得られます。
次の釣行の釣果が約束される意味でも大きいですよ。
"10年ひと昔"とは言いますが、今も変わらぬ驚きの釣果を刻むバジンクランクは絶対外せませんね!
(写真:こちらはブリッツEX-DRによる釣果)
ルアーカラーについて
最後にルアーカラーについてお話します。
私は水の色に合わせるようにクリア~笹濁りで用いたブリッツEX-DRは「ジェードシャッド」、ほんの少し茶濁りがあるエリアではフラッシングを意識して「メタリックアユ」(黒金オレンジベリーでは少し強すぎると感じました)で、それぞれ保護色として、水中に溶け込みながらもフラッシングでアピール出来るようにしました。
ルアーは目立たせる事よりも存在を消す方が難しいですから、よりルアーの存在を強調させるカラーセレクトはとても重要です。
以下は私のカラーセレクトの例を挙げさせてもらうと、、、、、
・赤潮が出る事がありますので赤系統
・白濁りの時はホワイトチャート系
・クリアウォーターではスモーク基調
・岩盤にはブラックバック
・土のバンクにはブラウンバック
・オープンウォーターでは青空を意識してブルーバック
こんな感じで、ルアーの存在を保護色として溶け込ませるカラーセレクトを心掛けています。
ベイトフィッシュカラーやアピールカラー、極端なチョイスもいいですが、似て非なるカラーが豊富にある意味を考えながらカラーセレクトすると、よりルアーを使いこなす楽しさが広がると思います。
最後にタックルセッティングですが、今回紹介しましたブリッツEX-DR、ブリッツMR、バジンクランクは全て同じタックルセッティングです。
ロッド:パームス ソルハンズ633 (6ft3inのMLクラス)
リール:TD-Z103H
ライン:FCスナイパーフロロカーボンライン10lb.
ややライトなセッティングですが、ブリッツEX-DRを使うと、ディープクランクでも全くストレスを感じることはありません。
わざわざディープクランキング用のタックルを用意せずとも対応できるのは嬉しいですね。
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