秋の南国和歌山のリザーバー、合川&七川ダム釣行

木枯らし1号が吹き、いよいよ冬の足音が聞こえてきました。とは言えまだまだ秋本番。

南国和歌山のリザーバー(合川&七川ダム)では様々なルアーを状況に応じて投入していけば、まだまだ秋の荒食いを堪能出来ています。

秋の荒食い

気をつけるべき点は、寒暖の差が激しく積極的にベイトを追う個体と、バスが自分の居場所に固執してしまう両極端のバスがフィールドに同居してしまい、中途半端に攻めてしまうとバスを完全に見失ってしまうケースが少なくない事です。

しかし、共通しているのは食い気は旺盛!

ルアーを目の前に通してやれば口を使い易いのがこの時期のバスです。

「動きたく無いんだけどお腹が減ってるんだよな・・・」

"遠くの御馳走よりも目の前の饅頭"なのでしょう。

大切なのはバスのポジションを把握し、それぞれのルアーの特性を理解して、その場その場で最もバスに近付けるルアーを選ぶ事なのです。

結果として、片や数十匹の荒釣り!

片や坊主と紙一重・・・。

見つけるのと見失うのとでは極端な釣果の差になるのがこの時期の特徴とも言えます。

そんな中、今年有効となっている秋の釣りをいくつか紹介してみたいと思います。

まずは気温が一気に下がったタイミングでは、ショアカバーに居残ったバスがまるでカバーから動こうとせず、ミノーやスピナーベイトでは攻略不能の状況があります。

そんな時、有効となっているのがブリッツによるカバークランキング!

カバーに潜むバスの頭にリップを突き刺してやる!

くらいの意気込みでブッシュやレイダウンに絡めていきます。

動かないバスに対してこちらから積極的に近づけてやる事がバイトに繋がるのです。。

カバークランキングのキモはヒラ打ち後のリアクションが・・・等々よく言われますが、ルアーとバスの距離が最大限近付いた瞬間にバスが反応しているとも言い換えられるのです。

その際使用するブリッツは、根掛かり回避性能の高さは元より、規則正しくピッチを刻む事で正確なラインをトレースできるのでバスの元へより正確に送り込む事が可能なのです。

バスがスローになると、表層で浮かせ獲る事も有効になります。

ワームをボトムに落としてハイピッチでシェイキングするのと同じように、表層をボトムに見立て、ゆっくり、ゆ~~っくりと時間を掛けて表層をトレースする事でバスを誘い出します。

このハイピッチシェイクをプラグで演出できるのがバジンクランク!

釣れないからと気がはやるとリトリーブもどんどん早くなり、結果的にバイトを遠ざけてしまいがちですが、そこをぐっと我慢してリトリーブする事でバイトを得る事ができます。

重要なのはベイトフィッシュのポジション。

私は魚探を使いませんが、水面に何か違和感を覚えた時にはキャストしてみるようにしています。

水面が穏やかであればバジンクランクの引き波の効果で広域からバスを引き寄せる事ができますが、風等で水面が波打つようなケースではこれを逆手に取ってウィンディサイドに寄せられたベイトフィッシュを02ビートで切り裂くように散らす手法が非常に有効になります。

この際、日差しのきつい日中はディファインブラックを多用し、曇天や光量の減る夕方に近づくに連れインパクトライムチャート等、派手なカラーを使う事が多いです。

(写真上段:ブリッツでの釣果)
(写真中段:バジンクランクの釣果)
(写真下段:02ビートの釣果)
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秋はバスがより幅広いレンジに散っているため、一定のレンジだけを探るのではなく、幅広いレンジを手早く探る必要もあります。

こんな時ブリッツのEX-DRが非常に便利で、私の場合、MAX潜行深度である4mレンジを意識するのではなく、シャローから一段下のレンジのどの辺りにバスが集中しているのかを探るように使います。

急速潜行能力の高さを生かし、バンクの角度に合わせてボトムに軽くタッチさせながら潜らせていきます。

イメージとしてはラバージグやテキサスリグを転がり落とすような使い方と捉えて貰えばいいと思います。

フルキャストではなく、ショートピッチで使う為に使うロッドは6ft3inと短めで、よりタイトに潜らせたい為ラインは8~10lb.に落としたいところですが、カバーへの絡みを考慮に入れて12lb.のフロロカーボンでの使用を基本としています。

巻き始めでのバイトならばブリッツ、それより深ければブリッツMRへと移行。

これはシリーズでほぼ同サイズボディの成せる業。

隙の無いラインナップの完成形ではないでしょうか。

寒暖の差が大きいこの時期ですが、比較的天候が安定した日が続いたり、突然の状況変化でベイトやバスが一か所に固まる事も少なくありません。

バスが一か所に固まると群れの競争心を刺激する事で激しいバイトを楽しめます。

使用するのはフローティングタイプの阿修羅の連続ジャーク。

この釣りに必要なのは"瞬間的な動きの速さ"です。

浮き上がりの速さも含め、レスポンスの良さはサイズだけでなくジャンルを超えたルアーを見渡しても唯一無二と言えるのが阿修羅フローティングなんです。

この釣りは、フィーディングシャローや馬の背状フラット等が基本ですが、一時的にバイトラッシュに繋がる事も少なくなく、ランディング後間髪入れずに次のキャストに移るべきです。

この瞬間がその日の釣果を決めてしまう事もあるだけに、写真撮影やラインチェックをどうするか迷う事も多いので、『迷うなら投げろ!』と心に決めていたりします。

これら全ての釣りを一日に盛り込む事は難しいですが、秋は状況に応じて臨機応変に対応する事が大切ですね。

言い換えますと、あらゆるルアーがそれぞれパターンとして成立する時期だけに、どれか一つにテーマを絞って追及してみるのも楽しいですよ!

得意な釣りでガンガン釣果を伸ばして楽しんだり、苦手なルアーを克服して釣りの幅を広げるチャンスにもなるのではないでしょうか!

(写真上段:ブリッツEX-DRでの釣果)
(写真中段:阿修羅フローティングでの釣果)
(写真下段:ハイピッチャーでの釣果)
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その他にもヤマトJr.やベントミノー等の各種トップウォーター。

ドライブスティックやドライブクロー3"+03ハンツと言ったソフトルアー群。

ハイピッチャーによるシャローカバー攻略等等。様々な釣りがパターンとして成立!

それぞれグッドサイズをもたらしてくれている事を付け加えておきます。

(写真左上:ドライブスティックで49cmのグッドコンディション)
(写真右上:YAMATOJr.での釣果)
(写真左下:ベントミノー86での釣果)
(写真右下:O.S.Pジグ03ハンツ+ドライブクロー3")
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